チャートを見極める
チャートは「意味」と「トレンド」を考える。意味:
なぜ株価が下がったのか、上がったのか、その理由を常に考える。
分析と理由づけをして、同じ失敗をしないこと。日々のニュースの脈略を考える。
トレンド:
チャートには3つのトレンドがある。もみ合い、上昇トレンド、下降トレンド。
上昇トレンドで取引をし、下降トレンドでは取引をしないことが無難。
上昇トレンドで買って、下降トレンドで売るのが順バリ。
下降トレンドで買って、上昇トレンドで売るのが逆バリ。
*初心者は、順バリでいく。
「落ちて来る剣はつかむな。地面に刺さってから抜け」「頭と尻尾はくれてやれ」
*総じて、チャートはもみ合いから上昇トレンド、下降トレンドへと変化していきやすい。
→上昇トレンド開始の時が買いのタイミング
「大きな値動き」「出来高の急増」など強い動きは、トレンドの開始・終了のサイン
移動平均線
移動平均線によるトレンド判断
基本的に、移動平均線が2本とも上を向いていれば上昇トレンド、2本とも下を向いていれば下降トレンドと判断できる。また、期間の短い方の移動平均線だけが下を向いた場合は、トレンドが崩れてきている、と考えられる。
それに続いて2本目も下を向いたら、トレンドは完全に崩れた、と言える。
ゴールデンクロス:短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上に突き抜けた状態
デッドクロス:短期線が長期線の下に突き抜けた状態
ゴールデンクロスは上昇トレンドに、デッドクロスは下降トレンドに起こる現象。
移動平均線によるトレンド変換の前兆
トレンドが変化する前兆として、株価(ローソク線)が移動平均線に割り込んできたり、上回ったりした時を気をつける。
ただ、「だまし」と言われるものには気をつける。
*配当を受け取るには、権利日の4営業日前に買っておかなければならない。
→配当日が終わると、株価は下がるのではないのか?
グランビルの法則
移動分析により株価を予想する法則グランビルの法則による買いのシグナル
- 移動平均線が上向きで、株価が移動平均線を上抜いた時
- 上昇トレンドの途中で、移動平均線まで株価が下がった時
- 上昇トレンドの中、株価が移動平均線とクロスしないまま反騰した時
- 移動平均線が下向きで、株価が移動平均線を大きく下回った場合
グランビルの法則による売りののシグナル
- 移動平均が下向きで、株価がそれを下回り始めた時
- 下降トレンドで、株価が移動平均線まで戻ってきた時
- 下降トレンドで、株価が移動平均線を上回らなかった時
- 株価が移動平均線を大きく上回って乖離した時→過熱して急落する可能性が高いから
節目
トレンドとともに重要なのが、「節目」
「節目」によって株価が上昇したり、下落したりと、その後の売買判断の分かれ目になるポイントである。
「節目」になりがちなポイント
- 過去の高値や安値
- 過去にもみ合った価格帯
- 13週移動平均線や26週移動平均線などの主な移動平均線
- トレンドライン
チャートパターン
チャートにはいくつかのパターンがある。それらを元にシナリオを立てる。そのシナリオが崩れた時は、「損切り売り」をする。シナリオ通りに目標が達成されたら「利食い売り」をする。
もみ合い放れ
それまでのもみ合いから抜けた、出来高の増加による上放れは強い上昇エネルギーを持っていると考えられる。これは、それまで投資家に相手にされていなかったのが、たくさんの人に注目されだしたのが原因で起こるパターン。このパターンがもっとも失敗確立が低く、失敗しても初めのもみ合いゾーンで下げ止まることが多い。
また、もみ合いが長く、出来高増加を伴って上抜けるほど、その後の上昇トレンドは強い傾向にある。
買い時:
もみ合いゾーンの上抜けを確認してから注文をだす。
売り時:
このパターンによる発生した上昇トレンドは比較的に持続性が高い傾向なため、何らかの売りサインが出るまでは基本的に保有する。上昇トレンドの押し目
上昇トレンドの株では、良い銘柄であっても少し高いので下がったら買おうと考えている投資家が多い。そのため、株価が下がると買いを入れるため、株価が反発して上がっていく。
押し目買いでは、何をメドにするかが重要。基本的には、移動平均線、トレンドライン、過去の高値・安値・もみ合いなどの節目をメドにする。
メドは局面によって異なるため、有効なメドをその都度探ることが大切。メドが変更する場合もある。
買い時:
チャートを見て、下値指示線として機能していると思う移動平均線の水準に指値で買い注文を出しておく。
上昇して最初の押し目では、5日や25日移動平均線が有効な場合が多い。
売り時:
移動平均線を上に大きく乖離した時、またはハッキリと割り込んだ時に売る。
割り込むときは、5%以上または何日も回復しないようなケースの場合に売る。急騰→反落→高値更新
株価が大きく下落した後や、もみ合いが続いた後に急騰し、その後反落して、そこから急騰時の高値を超えるパターンは上昇トレンド開始のサインとなる可能性が高い。
買い時:
急騰した後の値動きを観察して、反落した後に改めて急騰時の高値を上抜けたら買う。
売り時:
かなり強い上昇トレンド発生のサインといえるため、売りサインが出るまで利益を延ばし続ける。急騰→高値維持
先ほどの「急騰→反落→高値更新」とは違い、反落せずに高値をキープするパターン。もみ合い上放れとは、急騰する点で異なる。
本来なら急騰し上昇が止まると比較的に大きな売りがでて、ある程度反落するのだが、それでも高値でキープするということは、そうした売りを吸収するだけの強い需要があるということが考えられる。
買い時:
急騰後に、高値でもみ合う動きをしたら買い。一般的に2週間くらい高値をキープしたら強い動き。
または、高値もみ合いを上抜けた地点で買えば、さらに確立は高い。
売り時:
かなり上昇エネルギーが強いパターンであるため、売りサインが出るまで保有。取っ手付きカップ型
ティーカップのような形であるためこのように呼ばれる。
大きく上昇した後に、調整局面に入り、その安値から再び前回高値まで回復して、その高値をキープしてもみ合いの動きになるパターン。これは成長株の上昇トレンドの途中でよく出てくる。このパターンは比較的に短期間で利益を狙える戦略。だまし下げ→高値更新
直近安値を更新してから、反転して高値を更新するパターン。
一時的に下落してチャートのトレンドが崩れかけたにもかかわらず強い"買い"が入ってくるという動きなので、かえって強い需給が確認できる。トリッキーではあるが、意外に多くみられるパターン。
買い時:
株価が直近の安値を割り込み「トレンドが崩れた」と思わせておいて、力強く切り返して逆に直近の高値を更新したら買い。
売り時:
かなり強い上昇トレンドのサインである可能性が高いため、売りサインが出るまで保有。三角持ち合いから上放れ
「三角もち合い」とは、値動きの振れ幅がだんだん小さく収斂していくパターン。(上値抵抗線と下値抵抗線がきれいに引けて三角になることから)値動きが収斂して上放れしたら買い。
三角もち合いの動きが収斂した後に動きだした方向に、トレンドが発生することが多い。
買い時:
値動きの幅が徐々に小さくなっていき、上放れる動きになったらその地点で買い。
売り時:
三角持ち合いの一番大きな振り幅の幅が、上放れした地点からの利幅の目標。Wボトム
下落局面の株価が底を打ち上昇に転ずると、それまで売りに出せなかった投資家が「やれやれ売り」をし、再び株価が下がり二度底となる。二度底になった場合、最後の売りを消化しきった状態なので一方的な上昇に転ずる場合が多い。
「二度底は黙って買え。」
買い時:
同じ位の安値をつけた後、そのネックライン(2回の安値の間の山)を上回った時点で買う。または、上抜けしてからネックラインと同じ位の押し目を付けた時。
売り時:
Wボトムの安値とネックラインとの値幅分、上昇したら売る。もしくは、目標値にこだわらず移動平均線を株価が下回るまでの間や売りサインが出るまで保有し続ける。損切りの目安は、ネックラインや移動平均線を株価がハッキリと割り込んだ時。逆三尊ボトム
3回安値をつけて、そのうち真ん中(2回目)の安値が一番安値になるパターン。
2回目の"戻り高値"の水準をネックラインといい、3回目の安値をつけた後にネックラインを超えたら逆三尊が完成して買い。ネックラインを超えた株価は再びネックライン付近まで下げる(押し目をつける)ことが多く、その押し目を待って買う戦略も考えられる。
Wボトムの方がパターンとしては多いが、逆三尊ボトムの方が3回安値を出している分、底打ちパターンとしては強い。
買い時:
3回目の安値が2回目の安値を下回らず、その後ネックラインを突破したら買い。
ネックライン突破後に、再度ネックラインまで下落したら押し目買い。
売り時:
逆三尊の値幅(一番の安値と戻り高値の差)をネックラインの価格に加えた値が高値目標だが、何らかの売りサインが出るまで利益を延ばす戦略でもいい。ただ、ネックラインを大きく割り込んだら損切り。セリングクライマックス
売りたい人が売り尽くした状態「セリングクライマックス」では、その後株価が反発して上がりやすくなる。
ただ、悪材料があまりにも深刻な場合はセリングクライマックスが起きても下げが続く場合がある。あくまでも一時的な悪材料で下落していて、将来的にはその企業が復活する可能性が高いと考えられる場合にのみ、このパターンを使う。
買い時:
下降トレンドが続いた末に、出来高が通常の5倍以上(理想は10倍以上)になってから底値の5%以内までに買う。
売り時:
短期のリバウンド狙いの場合は25日移動平均線まで株価が戻ってきた時が売り。長期的な業績の良さが見込める場合は長期投資として保有する。
買いポイントはティーカップの取っ手に当たる部分。
買い時:
上昇トレンドから、いったん調整期間に入り、大きく反落した後に、前回高値付近まで戻し、その高値付近でもみ合いになったら買い。
高値もみ合いを上抜けした地点で買うと、さらに確率は高い。
売り時:
前回高値をつけるまでの上昇幅か上昇率が目標。
*狙う上昇幅の5分の1の範囲ならそのまま「買い」。上昇の動きについていけない時は、5日や25日の移動平均線まで落ちるのを待つ。
*高値キープや急騰時の高値を突破する動きなら押し目を待たずに「買い」に切り替える。
*下落エネルギー出尽くしや下げ止まりの動きも買いサイン
「休むも相場」
下げ相場のときは、株を買わずに現金を持っている、キャッシュポジションを行う。*通常、利食いは20%、損切りは10%。初心者なら、利食い10%で損切り5%を目安に売買すると心得とく。
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