2015年7月22日水曜日

ブロックチェーン

ブロックチェーンとは、ビットコインでの取引を記録するもの。
ビットコインはマイニングによって生み出されると、ブロックチェーンに記録される。そして、取引によって所有者が変わるたびにブロックチェーンに記録されるのだ。

ベーシックインカム

今の自分にとって親こそがベーシックインカム。
食事と寝床は与えてもらっている。
だけど、ベーシックインカムを与えてもらってる内は自立できていないということ。
今は自分の好きなことを向上させなければならない。

2015年7月8日水曜日

簿記2級まとめ

有価証券

総平均法:一定期間の数量と合計金額を元に、計算する方法。
*移動平均法の場合その都度計算するが、総平均法だと一定期間での合計を計算する。

切放法:前月の決算で行った時価評価額をそのまま使う方法。
洗替法:時価評価額に取得原価を使う方法。

端数利息:債権を売買する際に、売買日までの利息を売却者に支払うということ。利息の支払日の翌日から売買日までの日数をカウントする。
*勘定科目としては、有価証券利息を記入する。
*端数利息は、売買目的有価証券には含まない。

売買手数料は、売買目的有価証券に含むことを忘れない。

満期保有目的債権:満期保有目的の債権。
償却原価法:額面額と取得価額の差が金利として認められる場合、償還期まで使われる。その際、有価証券利息を勘定科目として記入する。

手形

保証債務:負債カテゴリ。
保証債務費用:手形を裏書譲渡する際に、不渡りになるリスクを費用として計上するための勘定科目。費用カテゴリ。
*保証債務(負債)の増加に伴う保証債務費用(費用)の増加として記入する。
保証債務取崩(益):手形が満期日に決済された場合や、不渡りでそのまま支払われた場合に保証債務の義務は消滅する。その時に保証取崩益が収益として使われる。
*これらは、裏書や割引をした側に伴うもの。

裏書手形:評価勘定法で用いられる。裏書譲渡する際に、受取手形としてではなく裏書手形を勘定科目として使う。決済されたら受取手形を消滅させる。
*評価勘定法は、別の手形を用いる。対照勘定法は、義務と義務見返を使うと区別する。

手形の割引

手形を金融機関に買い取ってもらう際に、その手形が実際に支払われるかどうかわからない状態になる。その際の偶発債務を記入できる。
*偶発債務とは、将来ある一定の事が発生した時に債務になってしまうもの。
評価勘定法:割引する際に割引手形を勘定として使う。手形が決済されたら受取手形を消す。
対照勘定法:割引義務という負債勘定を使う方法。割引義務を記入すると同時に割引義務見返を記入する。要は、負債としての義務が生じるが、遡及するための見返も同時に得られるということ。

手形の更改:手形の満期日を延長する際には、手形に利息を加えて新たに手形の記入をする。
手形の不渡:手形が不渡りになった時は、不渡手形を勘定として使う。

荷為替手形

貨物代表証券:商品を発送する際に、発行できる証券。売り手視点。
*売り手は、この証券を銀行に割引で売ることができる。
*荷為替手形以外の商品代金は掛として扱われる。
*商品を発送した時点で売上として計上できる。
*手形として帳簿で扱われる。

未着品:貨物代表証券を受け取り、商品と引き換えるまで仕入勘定の代わりとして使える勘定科目。買い手視点。
*商品と引き換えたら仕入として記入する。
*貨物代表証券を転売する場合、未着品売上を勘定科目として使う。

債権・債務

未決算:資産が損失したが、保険を掛けていることから損失額が未確定のときに使われる。
*保険会社から保険金の通達がきた場合は未収金として扱う。

保険差益:保険金が損失額を上回る場合に使う。下回る場合は、火災損失や盗難損失を使う。

商品売買

売上原価:売上原価を求めるために勘定科目として、そのまま使える。

仕入・売上割引:掛代金を期日前に支払った場合に、掛代金の一部を免状される場合がある。その際に使われる。

仕入・売上割戻:一定以上の数量・金額を購入した場合に代金の一部が免状される場合がある。その際に使われる。
*割戻を使わずに、そのまま仕入・売上が使われる場合がある。

棚卸減耗損:商品が盗難や紛失などによる帳簿とズレる場合がある。その際に使う。費用カテゴリ。
棚卸減耗損 = 原価 × (帳簿棚卸数量 − 実地棚卸量)

商品評価損:商品の価値が減少し、原価を下回ったときに使う。費用カテゴリ。
商品評価損 = (原価 − 正味売却価額) × 実地棚卸数量

*棚卸減耗損、商品評価損はともに費用として当期の仕入にカウントされる。

総平均法:総平均法で商品有高帳を記入する場合、払出と残高には数量だけを記入する。期末に受入の数量、金額から総平均単価を求めて払出単価として扱う。

特殊商品売買

積送品:委託販売する際に手許の商品するための勘定科目。資産カテゴリ。商品を受託者に送ることを積送という。
*商品を積送する際の諸費用も積送品に含まれる。
*委託者が荷為替によって早くに代金を回収する場合は、前受金として扱う。
*売上原価を計算するために、積送品勘定から仕入勘定に切り替える。

受託販売:受託者が委託者に対しての債務・債権を記録するための勘定科目。
*引き取りの諸費用も受託販売に含まれる。
*販売の手数料も受託販売に計上される。

委託買付・受託買付:買付の際に使う。

割賦販売

いわゆる分割払い。割賦売上、割賦売掛金を勘定科目として使う。この際、どのタイミングで売上を計上するかで販売基準と回収基準の2つのタイプがある。

■販売基準
モノを売った時に売上を計上する方法。
商品引き渡し時: (割賦)売掛金 /割賦売上
お金回収時:   現金 /(割賦)売掛金

■回収基準
お金を回収した時に売上を計上する方法。商品引渡し時に備忘記録として、対照勘定を使って仕訳をします。
商品引き渡し時: 割賦販売契約 /割賦仮売上
お金回収時:   現金    /割賦売上
         割賦仮売上 /割賦販売契約

回収基準にはさらに2つの種類がある。
①対照勘定法:割賦販売契約と割賦仮売上を勘定科目として使う。
*入金された時点で入金された分の販売契約と仮売上を解消し、割賦売上として計上する。
*未回収分の割賦金は原価に換算し、手許の商品と同様に期末棚卸商品として扱う。

②未実現利益控除法:決算時に未実現の利益を減算し、当期の利益のみを加算する方法。
期中であれば、販売基準と同じ表記方法。
繰延割賦売上利益控除:当期中に引き渡したが未回収になっている割賦売上の利益分
繰延割賦売上利益戻入:前期に引き渡し当期中に回収した割賦売上の利益分

試用販売

手許商品と区別する方法
試用品:試用販売の際に、手許の商品と区別するために使われる。
*返品または、購入された場合は試用品と仕入を解消させる。
*購入された場合、試用販売売掛金と試用品売上が使われる。

対照勘定法
試用品を提供した時に、試用販売契約と試用仮売上を使う。
*上記と同様に、返品または購入された場合は試用販売契約と試用仮売上を解消させる。
*購入された場合、売掛金はそのまま使える。

予約販売

前受金を使う。

固定資産

建設仮勘定:建設中の固定資産への一時的な支払に使う勘定科目。

除去:有形固定資産を事業で使えないなどのことから帳簿から除去するための勘定科目。
貯蔵品:除去した資産を売却するまで資産として計上するための勘定科目。

長期前払費用:貸借対表の翌日から起算して1年を超える場合に使う勘定科目。あ

減価償却費の計算方法

定率法:減価償却費 = 未償却残高 × 償却率
200%定率法:定額法の償却率を2倍した値。

生産高比例法:減価償却費 = (取得原価 − 残存価額) × 当期利用量/総利用可能量

無形固定資産

法律上の権利として認められたもの事実関係に基づくもの
特許権、商標権、鉱業権、借地権(※1)などのれん(※2)

法律上で認められた権利は、法律・契約の定める有効期間を償却期間として定額法で償却する。
のれんも、決められた期間で定額法で償却を行う。
いずれの場合も残存価額はゼロとする。

他の企業を買収した場合、資産と負債が仕分される。また、買収金額との差額がのれんとして計上される。

引当金

商品保証引当金:将来における商品保証に備える引当金
商品保証引当金繰入:商品保証引当金設定における費用科目

退職給付引当金:将来における退職給付に備える引当金
退職給付費用:退職給付引当金設定における費用科目
*退職金の場合、必ず必要な費用となるため、繰入とは異なる。

売上割戻引当金:将来における売上割戻に備える引当金
売上割戻引当金繰入:売上割戻引当金設定における収益控除科目

修繕引当金:将来における固定資産の修繕に備える引当金
修繕引当金繰入:修繕引当金設定における費用科目

租税公課

*固定資産税の納税通達書を受け取ったときは、租税公課を未払税金の勘定科目で処理する。

株式会社の資本

会社法上、最低発行株式数は発行可能株式総数の4分の1以上である。

会社法では払込み金額の半分を超えない金額については資本金とは認められない。
したがって、例えば資本金の最低限の金額を組み入れるとすると、半分が資本金で残りが資本準備金となる。

創立費:会社設立に必要な定款作成費、株式の発行費用、設立登記のための費用などを創立費とする。
創立費償却;創立費は支払った期間だけで役立つ費用ではないので、一時的に資産として扱うことができる。これを繰越資産という。その場合は、定額法で償却するためこの勘定科目を使う。

開業費:会社設立から営業開始までに必要な経費、広告費や通信費、水道光熱費などを開業費という。
開業費償却:創立費と同様に繰越資産として扱うことができる。やり方は同じ。

株式申込証拠金:新株を発行した際に株式引受人から振り込まれた金額。後に、資本金に振り返る。
*払込み金額の半分を超えない金額については資本金とは認められないのは同じ。
株式交付費:新たに株式を発行する際にかかった費用。
株式交付費償却:創立費や開業費と同様。

資本剰余金:株主が出資した金額のうち資本金に計上されなかった部分。以下の2つがある。
・資本準備金:その他資本剰余金を原資として配当を実施した場合、資本金の4分の1に達するまでその他資本剰余金の減少分の10分の1を資本準備金として積み立てなければいけない。
*資本準備金と利益準備金の合計が資本金の4分の1に達しないときに、積み立てが行われる。
・その他資本剰余金:資本準備金以外のもの。

利益剰余金:株主資本のうち、資本金と資本剰余金以外の部分。
・利益準備金:会社の利益の中から会社法によって一定額を積み立てた金額。資本準備金と同様。
・任意積立金:特定の目的を持って積み立てるお金。
・繰越利益剰余金:当期の純損益はいったん繰越利益剰余金へ振り返られる。その後、株主総会の決議を経て、その処分が決まる。




















2015年7月7日火曜日

消費者行動論 授業まとめ

第1回 講義概要
第2回 購買意思決定の分析①:購買意思決定プロセス
第3回 購買意思決定の分析②:情報処理の多様性と情報過負荷
第4回 購買前の情報処理①:内部探索と外部探索
第5回 購買前の情報処理②:情報の解釈とその多様性
第6回 購買時の情報処理①:低関与情報処理
第7回 購買時の情報処理②:相互適応的な情報処理
第8回 購買後の情報処理①:再評価と満足
第9回 購買後の情報処理②:消費者間の社会的相互作用
第10回 購買意思決定プロセスとマーケティング①:情報処理プロセスを捉える視点
第11回 購買意思決定プロセスとマーケティング②:購買意思決定とマーケティングの関わり
第12回 購買意思決定の特性とマーケティング①:価値提案および価値伝達のデザイン
第13回 購買意思決定の特性とマーケティング②:購買意思決定とインターネット
第14回 ブランド構築と統合型マーケティング・コミュニケーション



購買意思決定プロセス

意思決定のプロセスのあり方は製品カテゴリに応じて多様性がある。
この多様性を決定ずける要因が、
「動機づけ」「能力」「機会」
と整理される。
これらが高いときに、購買にかける時間と労力は大きくなるのだ。

また、消費者が解決すべき理想の状態までの選択の構造を目標階層構造という。

通常、意思決定のプロセスは以下の通りである。
問題認識
→情報探索
→代替案評価
→選択・購買
→購買後評価

S-Rモデル(反応注目型モデル)

消費者の行動を、刺激(stimulus)と反応(response)から観察するもの。例えば、2割引した際の、消費者の購買変化など。この場合、SとRの間がブラックボックスとされてきた。

S-O-Rモデル(構造明示型モデル)

S-Rモデルに、消費者の生活体(organism)を加えたもの。 つまりは、消費者の精神的状況を考慮したモデル。

購買行動の種類

ブランド・ロイヤルティ:消費者の内的関与が高く、特定のブランドを反復して購買する行動。
バラエティ・シーキング:現在の自分のブランド選択に飽きて、好奇心や広告などの外的手がかりによって購買する行動。
派生的変化購買:外部手がかりによって引き起こされる購買行動。ブランドへの関与が低い点でバラエティ・シーキングとは異なる。
反復購買行動:一定時間ごとに繰り返される購買行動。

情報処理の多様性と情報過負担



内部探索と外部探索

購買意思決定プロセスの中で、購買しようとする製品・サービスにはどのようなブランドの代替案があり、どのような特徴を持っているのかを把握するが「情報探索」である。

その情報探索には、内部探索と外部探索がある。
内部探索とは、記憶内の関連情報を探索すること。外部探索とは、外部の情報を探索することである。

情報源には、市場由来(企業の広告などからの発信)と非市場由来(口コミや友人などかの情報)と区別される。

また、情報探索活動に影響を与える要因は以下の通りである。
・事前の情報保有度
・知覚リスク
・関与度
・熟知性
・専門性
・時間的プレッシャー
・ブランド不明確性
など

低関与情報処理

個人の商品への関心度、重要度を消費者行動研究では「関与」という。

商品への関与は、個人の特性と状況によって変化する。

ブランド構築と統合的マーケティング・コミュニケーション

ブランド構築

1990年代以降になってブランド・エクイティ(ブランドの資産価値)への関心が高まった。
消費者の知識構造は、「ブランド認知」と「ブランド・イメージ」で構成される。

ブランド・ピラミッド・モデル

ブランド構築の手順を考える上での枠組み
下から、
アイデンティティ(消費者によるブランドの識別)
→ミーニング(ブランドについての意味の理解)
→レスポンス(適切で望ましい反応)
→リレーションシップ(消費者とブランドの関係性の構築)

となる。
強いブランドを構築するには、現状がこれらのどこに位置するのかを把握する必要がある。

統合的マーケティング・コミュニケーション

標的とする市場に説得力のある一貫したマーケティング・メッセージを伝達するため、マスメディアによる広告、インターネット広告、人的販売活動、広報活動、スポンサーシップ、インストア・プロモーション(小売店内における販売促進活動)など、多様なコミュニケーション手段を統合的に活用しようという考え方








2015年7月3日金曜日

消費者行動論まとめ

消費者行動論は、文字通り消費者の行動を学問的に観測したもの。
消費者の行動を1つ1つ整理して、結びつけながら考えるとわかる。


消費者行動論は主に2つに分類される。
消費者の商品選択
消費者に影響をもたらすもの
これらを区別して学んでいく。

消費者の商品選択

まずは、商品の選択について。
消費者が購入に至るまでのフローは以下の通り。
ニーズの認識

ニーズを満たす商品の探索(情報探索)

状況に応じた選択

購入

以上の段階に分けられ、それぞれの段階に応じた消費者の行動を考えていく。


ニーズの認識

ニーズには、一次と二次がある。
一次は生理的な欲求、二次は社会的・心理的な欲求である。
行動の駆動力となる内的状態を「動因」、行動を生起させる外的要因を「誘因」と言う。

また、マズローは、ニーズを5つ欲求段階としてまとめた。
1,生理的ニーズ
2,安全ニーズ
3,愛情ニーズ
4,尊敬ニーズ
5,自己実現ニーズ
ただ、これらは普遍的ではない。

モチベーション・リサーチ

購買動機を直接的に調べようとしたのが、モチベーション・リサーチである。
調査の対象のひとつが、シンボルとしての消費である。
これは、商品には物理的な機能以外にも、シンボル的な意味合いが含まれているということ。例えば、星条旗など。

S-Rモデル(反応注目型モデル)

消費者の行動を、刺激(stimulus)と反応(response)から観察するもの。例えば、2割引した際の、消費者の購買変化など。この場合、SとRの間がブラックボックスとされてきた。

S-O-Rモデル(構造明示型モデル)

S-Rモデルに、消費者の生活体(organism)を加えたもの。 つまりは、消費者の精神的状況を考慮したモデル。


ニーズを満たす商品の探索(情報探索)

商品を探索する際に、記憶が大きな役割を果たす。

記憶

記憶の主な働きは情報の符号化・貯蔵・検索である。
情報の符号化とは、外部情報を意味のある内部情報に変換すること。貯蔵とは、その知識を長期に保持すること。検索とは、必要に応じてそれらを取り出すことである。

これらを一連のフローにする。
外部情報は、感覚レジスターを通して、短期記憶に伝わる。そこで、符号化され、長期記憶へと転送される。取り出される際には、長期記憶から検索され、短期記憶へと伝わり、行動に移すのだ。

二重貯蔵庫モデル

記憶は短期記憶と長期記憶の2つの貯蔵庫に入る考えられるモデル
*長期記憶には、顕在記憶と潜在記憶がある。前者は、自身が記憶していることを認識されている記憶だが、後者は記憶にあるかどうか認識していない記憶。
そして、潜在記憶が他の行動に影響を与えることをプライミング効果という。

処理水準モデル

記憶モデルは2つに分けるのではなく、情報の内容によって「浅い」水準から、深い「水準」までと階層化されていると考えるモデル。

ワーキングメモリ

情報を一時的に保ちながら操作するための領域


状況に応じた選択

商品を選択する際にも、本来のイメージが植え付けられているため、それを元に判断もする。その1つが、態度。

態度

態度とは、「ある対象に対して、好意的あるいは非好意的に一貫して反応する傾向」のこと。要はイメージ。態度の対象は企業、ブランド、店舗、広告など。
態度は認知的成分感情的成分行動的成分で成り立つ。
これらは、一時的ではなく長期に渡って持続する。

態度の機能

道具的機能:手段として活用するための機能
自我防衛機能:自己を守るための機能
価値表現機能:自分の価値を表現するための機能
知識機能:知識を得るための機能


多属性態度モデル

多属性態度モデルとは、好き−嫌いの判断ではなく、さまざまな属性から判断することを目的に作られた。例えば、ペットポドルのお茶だと、味や香り、デザインや価格などから考慮すること。
このモデルでは、全ての属性の総和で態度が決まる。

ハイダーのバランス理論

人は様々な外的状況では、深層心理でバランスを保とうとするという理論。
例えば、自分と彼女と彼女の趣味があるとする。彼女は好き、でも彼女の趣味は嫌いをという状況が発生した場合、多くの人はバランスを保とうとして彼女の趣味を好きになる、もしくは彼女と別れるなどの行動をとるのだ。

認知的不協和理論

信念・意見・態度などを含む我々の知識を<認知要素>と呼ぶ。自分の中にあった<認知要素>と、新たに与えられた<認知要素>の情報が矛盾する状態が<認知的不協和>である。人はこの状態を不快に感じ、この矛盾を解消しようとする。このとき、自分にとって変えやすいどちらか一方の<認知要素>の内容を変えることで、協和した状態へ導こうとする傾向があるのだ。

要は、人は腑に落ちないことがあると、自分が変わるか、解釈を変えようとするのだ。


自己知覚理論

自己の内的心理を、自分の行動や周囲の反応といった「外的手がかり」から判断すること。これを利用したのが「フット・イン・ザ・ドア」テクニックである。セールスマンの要請でドアを開けたのだが、あたかも自身が商品の説明を聞きたいのだと納得して購入してしまうのだ。
これは、自身の内的心理や行動は必ずしも把握できているわけではないということを示す。


消費者に影響をもたらすもの

消費者とマスコミとの関係は強い。

マスコミとの関係

強力効果論

マスコミの宣伝効果は強力であるという論。プロパガンダにもマスコミは利用された。

限定効果論

マスメディアは受けての態度を変化させるというよりも、態度を補強するという論調。

議題(アジェンダ)設定効果モデル

マスメディアは、人々の意見を変えることはできないが、争点を認知させることはできるという論調。






2015年7月1日水曜日

行動経済学まとめ

既存の理論では説明できない現象をアノマリーという。

人間は判断する際に、システム1からシステム2へと流れて機能する。

システム1では、直感的で速い判断がされます。それらをここでは、ヒューリスティクと呼ぶ。ただ、不完全な判断につながる場合があるのが欠点。
ヒューリスティクは、規則性があり予見が可能な場合に有効である。

システム2では、論理思考が使われる。

ヒューリスティク

ヒューリスティクは主に、
利用可能ヒューリスティク
代表性ヒューリスティク
確証ヒューリスティク
感情ヒューリスティク
アンカリング
に分類される。

利用可能ヒューリスティク

頭に浮かぶ易い情報から物事を判断してしまう傾向。
受動喫煙よりも交通事故で死亡する人の方が多いと感じてしまう等。実際には、受動喫煙での死亡が多いが、交通事故の方がニュースで報じられるため、そのように感じてしまう。

クライマックス効果
利用可能ヒューリスティクの一種。最後に記憶に残った情報が人間の意思決定に強い影響を及ぼす傾向。

初頭効果
クライマックス効果とは対象的な現象。最初の情報が強く記憶に残る現象。


代表性ヒューリスティク

物事に対しての代表的な印象で判断してしまう傾向。ステレオタイプの原因。
リンダ問題が一例。連言錯誤とも言う。

小数の法則
母数集団が少ないことを無視すると判断を誤りやすいという法則。ルーレットやサイコロでは実行回数が少ないとかたよった結果になり易いが、これは小数の法則によるもの。数を重ねれば平均的な結果になる。

大数の法則
母数の数が十分にあると結果は平均へ回帰するという法則。小数の法則の対義なる。


確証ヒューリスティク

人は直感や思いつきで正しそうな答えを見つけたら、「これに違いない」とその答えに固辞してしまう傾向。思考停止に陥りやすくなる。


感情ヒューリスティク

判断する際に個人的な感情に左右されてしまう傾向。
株式市場と天気の関係など。

ハロー効果
限定的な情報から誤った判断をする傾向。
例えば、学歴や職業からその人が素晴らしい、信頼できるなどと判断してしまうこと。


アンカリング

意思決定がアンカーに引っ張られる現象。
お店などで通常価格でアンカリングされるため、割引価格で表示されていると「お得」に感じること。

ドア・イン・ザ・フェイス
アンカリングの利用例。
営業などで最初に高い値段でふっかけて、その後に譲歩することで相手を乗せること。
交渉においても最初に無理な要求してから譲歩していくことで、相手も受入れ易くなる。

プライミング効果
あらかじめ見聞したことに無意識のうちに影響を受ける現象。
アンカリング効果と関連する。



プロスペクト理論

保有効果などのアノマリーを説明するための理論。
プロスペクト理論の主な特徴は、
同じ規模の利得と損失を比較すると、損失の方が重大に見えること。(価値関数)
発生する確率によって人はリスク回避的にもリスク志向にもなること。(確率加重関数)
である。

保有効果
自分が所有しているものの価値を高く見積もる現象。アノマリーの一種。

フォールス・コンセンサス効果
自分が良いと思う物は他人にとっても良いと考えてしまう現象。アノマリーの一種。

損失回避性
私たちは利得よりも損失を重大に見てしまう傾向。
価値関数では、損失を1,5倍から2,5倍ほど重大に感じてしまうのだ。
このことから、保有効果の説明ができる。
例えば、愛車を売却する際に愛車を手放すという損失を高く見積もるため、愛車に対して価値が高くなってしまうのだ。

現状維持バイアス
現状維持を好んでしまう傾向。
新たな選択する際に、損失を重大に見積もるため、それに対する利得が割に合わないという考えに至ることから生まれる。

感応度逓減性
価値関数では、利得や損失は増えるにつれて1単位当たりの増加分が減少していく。
これを感応度逓減性と呼ぶ。
例えば、1億円と2億円だと価値では2倍だが、実際に感じる喜びだと2倍もないはず。
テレビショッピングでも、商品をセットにして売るのでなく、ばらして売ることで満足感を与えられる。また、何かを買う場合はまとめて購入することで損失の痛みを小さくできるのだ。

参照点
価値関数の原点は絶対的なものではなく、状況に応じて変化するのだ。これを参照点という。つまりは、相対評価なのだ。

確率加重関数
客観的確率が小さい領域では、主観的確率は実際よりも大きくなる。
一方で、客観的確率が大きい領域では、主観的確率は実際よりも小さくなる。
このグラフが確率加重関数。
「アレのパラドックス」においても、小さな確率を過大評価したためリスク追及型(リスクを取ろうとする)。大きな確率を過小評価し、リスク回避型(リスクを回避しようとする)。


フレーミング

人の判断は、フレーミング(表現の仕方)で左右するのだ。

初期値効果(デフォルト効果)
人がある状態からの変化を嫌い、元ある状態にとどまる傾向。
投票用紙が例になる。ある政策に対して、賛成の◯を付けてもらうのか、反対の×を買いてもらうのかで結果は異なる。
○×の意思表示を求めるものをオプトイン、意思表示がなければ同意したともなすものをオプトアウトと呼ぶ。

比較可能性
何か売りたい商品がある場合、それよりも高価な製品を用意することで比較対象を設ける。これにより、買い手は買い易くなる。
または、同じジャンルの商品を用意し、1つだけ優れた商品にし、あとの商品は「おとり」に使う手段もある。
そして、無難な真ん中を選ぶを傾向を利用して、意図的に中級機をつくることもある。
ただ、人は選択肢が多過ぎると選択不全に陥る。

希少価値
意図的に数量を少なくし、希少価値を生み出す手段。
時間限定、期間限定、限定版、シリアル番号。

ハーディング効果
人の群れがさらなる群れを呼ぶこと。


その他

時間割引率
今日手に入る物よりも、明日手に入れる物の方が価値が低い。
時間割引率は、将来の価値を現在の価値に換算する際の大きさを表す。

双曲型割引
私たちは近い将来についてはせっかち(割引率が高い)で、遠い将来については我慢強い(割引率が低い)という概念。

符号効果
受取にはせっかちだが、支払にはのんびりという現象。

上昇選好
楽しみを後にとっておくという考え方。


メンタル・アカウンティング
私たちは心の中に食費や交際費などのあらゆる口座を持っている、という考え方。
例えば、コンサートを見に行くとする。チケットを買うためのお金、またはチケット自体を失くす場合では心の口座は異なるのだ。お金を失くす場合はチケット費用の口座とは関係ないため、別のお金でチケットを買うだろう。一方で、チケット自体を失くした場合は、チケット費用の口座が二重負担になってしまい損した気になる。結果として、チケットは購入しないのだ。

現金とコーラの実験
人はお金に手をつけることには抵抗があるが、お金以外のもの(コーラなど)では手をつけやすいのだ。

社会規範と市場規範
託児所の遅刻のルール。
世の中には、市場規範を持ち込むと腐敗する場合がある。その一例。